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BLEビーコン(Beacon)方式による屋内位置測位の仕組み

BLEビーコン(Beacon)は、Bluetooth信号をビーコン受信機やスマホで読み取り、屋内測位する手法です。ここではビーコンの位置検知の仕組みや、メリットデメリットなどについて紹介します。

BLEビーコン(Beacon)方式の位置検知の仕組み

BLEビーコン方式の位置情報検知とは?

ビーコン(Beacon)とは、地上の無線局などから発信された無線信号を、移動体に搭載された機器に送る仕組みのことです。例えば、高速道路では、渋滞や事故情報などをビーコンがカーナビにリアルタイムで送信しています。

BLE(Bluetooth Low Energy)とは、Bluetoothから追加された低消費電力通信で、この発信機をBLEビーコンといいます。AppleがiBeaconという名でiOSに標準搭載してから、スマートフォンと連動させて情報発信ができるようになりました。

BLEビーコン方式の検知方法

Bluetoothの送信機または受信機を屋内に複数配置するだけで、アプリをインストールしたスマートフォンなどの携帯端末で位置情報を受信します。電波の送信間隔と受信間隔を調整することで、リアルタイムで位置を補足したり、長期間ほったらかして運用したりすることが可能です。

BLEビーコン(Beacon)方式とその他の測位方式の比較

測位方式 特徴 利用シーン 導入コスト 測位範囲 検知誤差
ビーコン(BLE)測位 位置精度も高く、
導入月額コストが比較的安価
広いオフィス
階が複数含むオフィスのヒト管理
月額3万~20万 3m~100m 1m~5m
Wi-Fi測位 位置精度はやや低いが
設置コストが安価
フロアが狭いオフィスの
ヒト管理
月額数千円~ 50~100m 20m以内
UWB測位 高価な分、数センチ単位の
精度まで要求することが可能
倉庫の在庫管理
工場の作業導線管理
端末費
約200万円~
30m~40m 10cm~1m
RFID測位 タグを視認する必要なく
対象物が箱の中でも検知可能
入出荷管理
モノの持ち出し管理
1タグ100円~ 数cm~数十m -
地磁気測位 地磁気の乱れにより
精度が影響する可能性があるが設置コストが安価
病院、工場などのヒトモノ管理 - - 約2m~

※測位範囲は設定変更可能。
検知誤差は測位範囲の設定や設置間隔に応じて変動します。
参照元:https://jp.beacapp-here.com/blog/%e5%b1%8b%e5%86%85%e4%bd%8d%e7%bd%ae%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%93%e3%82%b9%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f%ef%bd%9c%e5%b1%8b%e5%86%85%e3%81%a7%e4%ba%ba%e3%82%84%e3%83%a2%e3%83%8e%e3%81%ae/#i-3

BLEビーコン(Beacon)方式のメリット

作業の効率化

通信範囲が狭いため、物や人の位置情報を特定できるだけでなく、動きも把握できて行動分析の精度がアップします。センサーと合わせれば、遠隔地から倉庫の在庫確認も可能です。

また、オフィスや工場、倉庫などの作業確認や進捗状況も見える化でき、現場の負担が軽くなります。

販売促進とコスト削減

アプリをインストールした顧客に対して、商品情報やクーポンを配信することで販売促進ができます。

プッシュ通知によって、情報を必要とする人にだけ通知することができるため、ターゲットを絞った効率的な配信が可能。広告費などのコスト削減が期待できます。

適切なナビゲーションができる

これまで美術館などの施設では、録音された解説を流していたため、鑑賞者の場所に関係なく解説される状況でした。ビーコンを利用すれば、鑑賞者の移動に合わせた内容を伝えられるため、適切なナビゲーションが可能となります。

防犯に役立つ

子供や老人にビーコン端末を持たせることで、通信範囲内の位置情報が把握できます。リアルタイムの位置を検知できるため、防犯対策が期待できます。

BLEビーコン(Beacon)方式のデメリット

波障害物が多いと精度が低くなる

BLEビーコンは通信の出力が低いため、他の電波の反射や干渉によって、精度が低くなる可能性も。特に金属やコンクリートの壁などの障害物が多い環境では、測位精度が低くなってしまいます。

バーコードでの位置管理もセットで行うことで、改善が期待できます。

信号が届く範囲が狭い

広範囲で電波を受信できるGPSに比べ、BLEビーコンは信号が届く通信範囲が狭く、限られた範囲内でしか電波を受信することができません。

まとめ

低電力の近距離無線技術であるBLEビーコン(Beacon)方式は、工場、倉庫、美術館、図書館、ショッピングモールなど様々な場面で活用。ビジネス拡大や顧客獲得、社員が安全に働ける職場づくり、防災対策などに役立っています。

屋内位置情報サービスは、利用シーンによって、適した測位方法を選ぶことがポイントです。BLEビーコン方式による事例を紹介しているため、参考にしてみてください。

屋内位置情報サービスを活用する
主なシーン必要な機能

屋内で人や物の位置を計測できる屋内位置情報サービスは、オフィスや工場、倉庫、施設、病院、地下街、商業施設など利用シーンは様々。ここでは代表的なシーンとして、オフィス、工場、公共機関や大型商業施設での必要な機能を紹介します。

オフィスでの
フリーアドレスなら
【Beacapp Here】

引用元:公式HP
https://jp.beacapp-here.com/

特徴

①導入No.1かつユーザー数No.1
②オフィスにビーコンを設置するだけで、スマホで簡単に利用

工場での
生産性向上なら
【Ubisense】

引用元:公式HP
https://ubisense.jp/

特徴

①3D位置の追跡
②センチメートルレベルの精度の高さ

公共機関や大型商業施設での
防災対策なら
【B Catch Now】

引用元:公式HP
https://www.nittan.com/houjin/bcatchnow/index.html

特徴

①火災状況の把握
②SOSボタンにより緊急連絡先の表示