地磁気センサやWi-Fi、Bluetoothなどを組み合わせた屋内位置情報サービス「VENUE」は、センサ応用製品や磁気応用製品などを開発・供給しているTDKが提供しています。
フリーアドレス制のオフィスにリアルタイム座席表を導入したり、実用性の高い接触追跡により感染症予防に取り組んだりなど、様々なシーンで活用可能です。
ここではVENUEの特徴や導入事例についてまとめました。どのような屋内位置情報サービスが自社ニーズにマッチするのか悩んでいる人は、ぜひ参考にして下さい。
TDKが開発した「VENUE(ベニュー)」は、地球が発している磁気・地場である地磁気を利用した屋内位置情報サービスです。スマートフォンに搭載された地磁気センサにアプローチすることで位置情報の取得を行います。
建物の構造と地場が干渉していれば測位に問題ありません。屋内のフロアマップと地磁気データによる地磁気マップを作成すれば利用できます。
従業員はスマートフォンをいつも通り持ち歩けば良いだけですし、企業側は地磁気マップの作成以外に、新たな機器・設備の用意は必要ありません。そのため、導入コストを比較的安く抑えられます。
さらに誤差は2m以下の高精度です。
ただし誤差が2m以下ではニーズに合わないという企業もあるでしょう。その場合は加速度センサやジャイロセンサによる位置情報の精度向上も提案しています。
他にもWi-FiやBluetoothによる測位も可能です。
VENUEの導入シーンは工場・物流倉庫・病院・学校・商業施設・駅・空港など、多岐にわたります。
さらに従業員の導線をモニタリングして業務効率を向上したり、感染症の接触追跡を行ったり、機材の位置を把握して利用状況を随時チェックしたり、幅広い用途で活用可能です。
特に接触追跡に関しては、実証実験を進めるなど感染症対策の徹底を行っています。スマートフォンに専用アプリをインストールし、人物の位置情報を正確に取得することで感染者と接触した従業員をピックアップ。適切な指示を行い、感染拡大を防ぎます。
また位置と時間経過を解析できるシステムを採用することで、感染者付近にいた人だけでなく、感染者がいた場所に直後に滞在していた人も追跡できるのが特徴です。
このように実用性の高い接触追跡サービスは、従業員の健康と安全を確保する重要な役割を持つことでしょう。
公式HPに記載がありませんでした。
公式HPに記載がありませんでした。
※2023年10月24日時点の情報
TDKでは、VENUE以外にもさまざまな製品を取り扱っています。各製品の特徴についてご紹介します。
RIDEは、バイクやスクーターなどの位置情報の回収に適したソリューションです。複数のセンサーを搭載しており、統合することで正確なポジショニングができるようになっています。屋内の立体駐車場や高層ビルなど、GNSS信号の検出が難しい場所でも精度を高められるのが特徴です。
また、車両の位置情報だけでなく、方向や直立・水平になっているかなど、状態に関する情報を確認できるのもメリット。少ない消費電力で多数の情報を取得可能です。
TRACKは、車両のトラッキングとナビゲーションに適したソフトです。トンネルや立体駐車場など、GNSSによる即位が難しかったり、位置情報が不正確になりやすかったりする場所においても車両追跡を可能にします。
AndroidやLinuxを始め、複数のプラットフォームに対応しており、アップグレードやカスタマイズがしやすいのも特徴。機能も豊富で、運転挙動の自動較正や非GNSS環境下におけるホットスタートにも対応しています。
AUTOは、車両とロボット向けの自律型ソリューションです。GNSSの使用が困難な環境下において、レーンレベルでのポジショニングを可能にしています。また、安全性と整合性を重視しており、バックグラウンドでINSやポジショニング技術が常時オンになるよう設計されています。
大規模な導入にも対応。既存の車載MEMSやGNSSを統合することで、コストを抑えつつ全天候型のソリューションを実現可能です。
企業名 | TDK株式会社 |
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所在地 | 東京都中央区日本橋2-5-1 |
電話番号 | 要問合せ |
メールアドレス | 要問合せ |
公式HP | https://www.tdk.com/ja/index.html |
オフィスにおけるニーズ別に3つのサービスをピックアプして紹介しています。
働いている場所と座席を管理し
費用を抑えて導入したい
オフィスがどう使われているか
施設利用の分析したい
社員の生産性・集中力などの
データを管理