物流・倉庫の
位置情報サービス事例を
ご紹介

位置情報サービスはさまざまな形で活用できるサービスなので、物流・倉庫でも使用されているのを御存知でしょうか。

物流現場における
スマートグラス&ARソリューション
(共同実験)

実験の概要

荷物の仕分けやピッキングが必要な物流現場において、スマートグラスやARと共に位置情報を利用し、作業支援の実証実験を行いました。

使用技術について

既存の在庫管理システムと連動させることで、仕分け先の場所やその場所への誘導・案内といった情報をスマートグラスに表示させることで、作業者を支援。また、屋内即位技術によって物流倉庫内における現在位置を把握し、ARでのナビゲーションの精度を高めるものです。また、歩行者自律測位(PDR)とWi-Fiを組み合わせることで現在位置を把握。これらの情報をスマートグラスと併用させています。

実験の詳細・活用ポイント

位置情報をスマートグラス端末に採用することが目的です。スマートグラスを活用すると、両手が自由になります。作業スタッフは両手が空きますのでより効率的な作業が行えるだけではなく、スマートグラスに情報を送ることで物流倉庫内のナビゲーションを実践。結果、倉庫に慣れていないスタッフも、迷わずに作業できるよう支援します。

物流倉庫のお仕事は単純なように見えますが、実際には属人的な作業も多く、慣れていない作業スタッフにとっては、作業を覚えることはもちろんですが、何処に何があるのか等、施設内の配置を覚える必要もあります。しかし位置情報とスマートグラスを上手く連動させることで初心者にも効率の良い作業をもたらすことが期待されています。

※参照元:国際航業株式会社|物流現場におけるスマートグラス&ARソリューション (https://biz.kkc.co.jp/software/lbs/case/case01/)

住友電装

使用サービス概要

製造現場にて位置情報技術を活用することで「動線の見える化」を実現することで作業品質向上を目指したものです。

導入理由:
間接的な業務の見える化を目指して

多くの工程を手作業で行っていたことから、これまでにも多くの業務改善を行っていたものの、間接的な業務は見える化ができずにいたことから、導入が検討されました。

使用感:作業効率向上

それまで倉庫業務にて人とフォークリフトがニアミスしていた部分を見える化することで両者が分離され、安全性が向上しました。また、移動のムダを抽出できたことでの省人化・省スペース化も実現。約20%の作業効率化、約10%の省人化効果を実現。

また、海外でも展開。メキシコ工場では10人の動線をチェックすると、30分以上の滞在がとある部分に集中していたことから、現場を見ると混雑していたことで動けなかったことに気付きました。結果、作業業態を変更することで作業効率が37%向上しました。

※参照元:マルティスープ株式会社|住友電装株式会社|導入事例(https://www.multisoup.co.jp/works/sws/)

仕掛品の在庫置き場管理導入事例

使用サービス概要

所在管理システムを使用することで探索業務のムダ削減を目指しました。

導入理由:
作業効率が悪く残業が増加

お客からの加工対象品を預かり、加工する業務で受入日や作業日・出荷日などがバラバラなので管理に手間取っており、受け入れした加工対象商品を探すだけで時間がかかり、作業効率の悪さから残業が多発していました。

使用感:在庫管理が簡素化され
探索時間が90%削減

加工対象品に伝票と紐づけたタグを取り付けました。結果、ワーク毎の作業日・置く場所を把握できるようになったことで在庫管理が容易となり、それまで1日7時間以上、時には20時間以上かかっていた捜索時間を大幅に短縮。平均では1回あたりおよそ10~30分かかっていた探索時間が2分に削減されました。また、製品の発見にスピード感がもたらされたことで、ライン投入遅延も減少し、ラインの稼働率工場も実現しました。

※参照元:シュナイダーエレクトリックホールディングス|Pro-faceブランドの製品情報サイト|導入事例(https://www.proface.com/ja/solution/improvement/adsol_storagemanagement)

物流・倉庫で
位置情報サービスを利用する
メリットは?

物流・倉庫において位置情報サービスを利用するメリットは、大きく2つに分類できます。

まずはスタッフの作業軽減です。位置情報サービスにて物がどこにあるのかを把握したり、位置情報サービスを活用して他の端末に情報を付与することで作業の効率化・円滑化をもたらします。物流・倉庫業務は覚えるべきことがありますので、位置情報サービスを活用することで覚えるべきことを軽減させることで作業の円滑化をもたらします。

もう1つは改善点を把握することです。作業効率化が悪いとは思っていても、何が悪いのか分からないケースや、悪いとしてもどのように改善すればよいのかが分からないケースもありますが、位置情報サービスを活用することで、どこで問題が起きているのかを把握できます。事例でもお伝えしたように、位置情報サービスを活用することで多くの作業スタッフが長時間立ち往生している場所を見つけることができたことで、改善が実現したように、問題を把握するための方法としても有用です。

ビーコン方式による
屋内位置測位の仕組みを見る

屋内位置情報サービスを活用する
主なシーン必要な機能

屋内で人や物の位置を計測できる屋内位置情報サービスは、オフィスや工場、倉庫、施設、病院、地下街、商業施設など利用シーンは様々。ここでは代表的なシーンとして、オフィス、工場、公共機関や大型商業施設での必要な機能を紹介します。

オフィスでの
フリーアドレスなら
【Beacapp Here】

引用元:公式HP
https://jp.beacapp-here.com/

特徴

①導入No.1かつユーザー数No.1
②オフィスにビーコンを設置するだけで、スマホで簡単に利用

工場での
生産性向上なら
【Ubisense】

引用元:公式HP
https://ubisense.jp/

特徴

①3D位置の追跡
②センチメートルレベルの精度の高さ

公共機関や大型商業施設での
防災対策なら
【B Catch Now】

引用元:公式HP
https://www.nittan.com/houjin/bcatchnow/index.html

特徴

①火災状況の把握
②SOSボタンにより緊急連絡先の表示

※選定条件:
2022年4月1日時点のGoogleで「屋内位置情報サービス」および「位置情報サービス」で検索して表示された屋内の位置情報を提供するサービスを調査。

  • Beacapp Here…空きスペース検索、ホテリング機能(ともにオプション)があり、オフィス屋内位置情報サービスでのユーザー数No.1(※)の会社。
    ※参照元:Beacapp Here公式HP(https://jp.beacapp-here.com/)2018年12月~2021年11月時点での累積数
  • Ubisense…さらに自社開発または海外製ツールの専属販売代理店契約を結んでいる26の屋内位置情報サービスの中から、15cmまでの精密な位置測位が可能であり、1秒あたり数千回の位置更新を行う高リアルタイム計測が可能な会社。
  • B Catch Now…さらに自社開発または海外製ツールの専属販売代理店契約を結んでいる26の屋内位置情報サービスの中から、火災の発生源を特定でき、逃げ遅れた人の所在を表示することができる会社。