空港における屋内位置情報サービスの事例として「利用客向けの空港内案内」や「空港用手荷物カートの管理」が挙げられます。ここでは、屋内位置情報サービスを導入している空港の事例を紹介します。
阿蘇くまもと空港では、利用者増加に伴い貸出用カートの回収・搬送業務が巡回担当者にとって大きな負担でした。
特に広大な敷地を1日20km以上歩いて確認する必要があり、シニア人材が中心の現場では肉体的・精神的負荷が課題でした。
また、カート位置を遠隔で把握できず無駄な捜索が発生していたことから、負担軽減と業務効率化を両立するため、リアルタイムで位置を可視化でき、操作も容易な「Beacapp Tag」を採用するに至りました。
導入後は、カートの位置をモニターやタブレットで瞬時に確認できるようになり、適切なルートで巡回が可能になりました。
無駄な捜索がなくなったことで移動距離は約15%減り、1人あたり50分の「探す」時間も削減。
炎天下や雨天で長距離を歩く負担が大幅に軽減され、シニアを中心とする担当社員からも喜びの声が上がっています。精神的ストレスも減り、主体的に動ける現場づくりにもつながっています。
成田空港はかねてより、初めての空港利用者や訪日外国人に向けたスムーズな空港内案内を課題としていました。一方、NTTデータは「高精度屋内位置情報サービス」を活用したアプリ開発に着手しており、2018年に、成田空港にこのアプリの導入を提案しました。
NariNAVIは「地磁気」を利用した測位方法を採用しています。地磁気測位は、GPS測位と比較して、より精密に現在地の表示が可能です。GPS測位は10メートルほどの誤差が生じるため、屋内案内など一定エリア内の案内に弱い問題がありました。NariNAVIを導入したことで、地図の表示方法を2Dの他「2.5D」として、階層の異なる複数フロアをシームレスに確認できるようになりました。NariNAVIは「Web版」「アプリ版」が用意されており、無料で利用できます。Web版は一部機能に制限がかかりますが、アプリ版であれば「フライトや店舗の検索」「搭乗券読み取りによる搭乗ゲート検索機能」も合わせて利用できます。
羽田空港では、空港用手荷物カートの管理が課題となっていました。空港内の多岐にわたる膨大な数ゆえ「利用客数に合わせた適正配置の予測困難」「不特定箇所のカート置き去り」が問題として挙げられていたのです。仮にGPS測位のシステムを導入しても、数メートル単位での細かな位置特定には不便があります。また、IoT化を実現するにも日常管理の手間としてバッテリー交換等のメンテナンスが必要になることなど、新たな問題も山積しており、新システム導入に踏み切れない事情がありました。羽田空港ではこれらの問題を解決する実証実験として、花岡車輌株式会社が主導する「空港用手荷物カート・屋内外位置管理システム」を導入しました。
羽田空港では実証実験に伴い、ソーラービーコン搭載の空港用手荷物カート「PC-90」と、位置・情報管理IoTプラットフォーム「ARU」の他、「LPWA対応通信機器」を導入しました。PC-90の位置情報把握にはBluetooth信号が採用されています。PC-90にはソーラービーコンが内蔵されており、一般家庭における居間や浴槽程度の明かり(照度100ルクス)で充電が可能です。フル充電で約3か月の動作が可能とされています。また、腕時計基準の防水性能も備えており、3気圧(耐水圧30m)までの雨や飲料にも対応できます。
車いすやベビーカーは乗客の利用後、出発ロビーや搭乗口、到着口など様々な場所に分散してしまいます。これまで従業員の経験則をもとに探索・回収していた工程を効率化するため、車いすやベビーカーに発信器を取り付け、従業員がスマートフォンでそれらの位置を確認することによって探索にかかる労力を大幅に削減しました。
空港混雑時、車いすやベビーカーは不足しやすく、利用を希望する乗客への即時案内が難しいという課題がありました。発信機を取り付けて従業員がスマートフォンで確認できるようになったことで、乗客へのスムーズな貸し出しが可能となり、集積場所に戻す回収作業も効率化されました。 また、ANAは旅客機関連の特殊車両にGPSを装着し、滑走路周辺の作業効率の向上にも取り組んでいます。
空港に屋内位置情報サービスを導入すると、利用客の利便や空港内備品管理の便宜が図れます。屋内における地図案内であれば、GPSを活用するより、地磁気を利用したサービスを利用したほうが、より正確な現在地表示が可能となります。当サイトでは、空港の他にも利用シーン別におすすめの屋内位置情報サービスを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
屋内で人や物の位置を計測できる屋内位置情報サービスは、オフィスや工場、倉庫、施設、病院、地下街、商業施設など利用シーンは様々。ここでは代表的なシーンとして、オフィス、工場、公共機関や大型商業施設での必要な機能を紹介します。
画像引用元:株式会社ビーキャップ公式HP(https://jp.beacapp-here.com/)
画像引用元:Ubisense Limited公式HP(https://ubisense.jp/)
公式HPに記載がありませんでした。
画像引用元:ニッタン株式会社公式HP公式HP(https://www.nittan.com/index.html)
※2025年最新情報要確認。
トライアルパッケージ
| 利用者数 | 150名まで |
|---|---|
| レンタル端末数 | 30個 |
| トライアル期間 | 3ヶ月 |
| 月額 | 200,000円 |
※正規利用費用について公式HPに記載がありませんでした。