人流調査の位置情報サービスは、公共施設や商業施設、駅などの人の通過や動向、交雑状況などを計測することを目的として利用するケースが増えています。ここでは、人が集まる空間に位置情報サービスを導入している事例を一部紹介します。
新型コロナウイルスのワクチン接種で、会場までの送迎車の運営や、工場の生産方式をベースとした会場内レイアウトや人流の導線構成などを担当した自動車会社。接種会場に高齢者を案内後、所在不明者の確認や、送迎車が会場に高齢者を置き忘れて出発してしまっていないかなど、接種者管理の問題がありました。
ビーキャップは、接種開始まで2週間というスケジュールに間に合わせて導入でき、期待した全ての機能が揃っていたこと、既存のiPadを受信機として利用でき、工事で受信機を設置する必要がないことが決め手となり選定しました。
接種者の居場所をビーコンを使って把握するというスタイルで、オペレーションを行いました。接種者には首からビーコンのストラップを下げて携帯してもらい、会場には受信機のiPadを設置してビーコンを検知。IoTの技術をワクチン接種会場に導入するのは大変めずらしい取り組みでしたが、システムも安定していて大きなトラブルもなかったです。
会場にアプリを入れたiPadを設置するだけで、導入も簡単。現場でビーコンを渡して接種後に回収するだけのオペレーションなので、現場の負荷も少なかったです。
スマートシティの推進を通じて、地域経済の活性化や地域課題の解決を図り、地方創生させる「スマートシティ推進ビジョン」を策定中の山口市。新山口駅が県の玄関として十分に機能を発揮しているか等、現状把握を行うために駅利用者の人流分析調査を実施しました。unerryに依頼したのは、人流ビッグデータのAI解析を行い、調査実績も豊富だったことが理由です。
unerryの「Beacon Bank」と連携するスマアプリとGPSデータを活用し、新山口駅と徳山駅での同日行動比較。利用者分析(居住地、年代、性別、勤務地)をアニメーションとヒートマップで可視化しました。
結果、新山口駅が交通の要であることがデータによって裏付けされ、交通やアクセス機能の強化が県全体の発展に寄与する示唆を得ることができました。庁内のプレゼンで活用したところ、地図にヒートマップがプロットされているため行動範囲が一目でわかり、利用者の動きがアニメーションで表現されていることで、直感的で納得感があると好評でした。
手軽に使えて機器設置も不要なビーコンは、駅や施設、ショッピングモールなど、大勢の人が集まる場所での人流調査に活用されています。位置情報サービスは、屋内や屋外利用での適切な測位方法があります。目的に合わせて適したサービスを選ぶと良いでしょう。
オフィスにおけるニーズ別に3つのサービスをピックアプして紹介しています。
働いている場所と座席を管理し
費用を抑えて導入したい
オフィスがどう使われているか
施設利用の分析したい
社員の生産性・集中力などの
データを管理