備品管理をExcelで行うには

「どこに何があるか分からない」「管理に手間がかかる」といった備品管理の悩みを抱えていませんか?高額なシステムを導入する前に、身近なExcelで効率的な管理体制を構築できます。

この記事では、Excelを使うメリットと、失敗を抑制するための運用方法をご紹介します。

Excelでの管理方法

管理番号と備品の種別

備品を一意に特定するための管理番号(ID)は必須です。

PC-001やFURN-005のように、種別(カテゴリ)の略称をプレフィックスとして含めることで、番号を見ただけで何の備品か判断しやすくなります。「種別」の列にはIT機器、オフィス家具、工具など明確な分類を設定し、フィルターや集計で活用できるようにすることが重要です。入力の手間と表記ゆれを防ぐため、データの入力規則でドロップダウンリスト化することが推奨されます。

名称や品名欄の作成

品名欄は、備品を特定するために重要です。正式な製品名や型番(例:Dell Latitude 5430、アーロンチェア リマスタード)を正確に入力し、曖昧な表現を避けましょう。

名称欄は、社内で通じる愛称や略称(例:AさんのノートPC、会議室モニター)を補助的に使用するのがおすすめです。この欄で検索をかけることが多いため、全社で統一された表記ルールを確立することが、後々の運用効率を大きく左右します。

ステータスや状態項目の追加

備品の現在の利用状況を把握するために、「状態/ステータス」の列を追加しましょう。主要なステータスとしては、使用中、在庫、修理中、廃棄予定などが考えられます。この列に条件付き書式を設定し、在庫は緑、修理中は黄色などと色分け表示をすれば、台帳を開いた瞬間に全体の状況を視覚的に把握可能です。

これにより、無駄な新規購入を防ぎ、備品の有効活用を促進できます。

その他必要な項目の追加

台帳には、管理目的に応じて以下の項目を追加しましょう。

「取得価額」と「耐用年数」は、減価償却費の計算や財務管理のための基礎データとなります。「貸出/返却日」の列を設け、使用者の変更履歴を追えるようにすると、紛失時の追跡が容易になります。また、「備考」欄を用意し、特記事項やリース契約の終了日、修理履歴などを自由に記述できるスペースを設けることで、情報を一元化できます。

Excelを使う際のコツ

フローの作成

備品の「購入」「貸出」「返却」「廃棄」の各プロセスにおいて、誰が、いつ、何を、どのように台帳を更新するかを明確にしたフロー図を作成しましょう。このフローを全関係者に周知徹底することで、データ入力の遅延や抜け漏れを防ぎ、管理台帳の信頼性を維持します。

管理方法やルールの作成

データの品質を確保するため、厳格な入力ルールを策定しましょう。特に「品名」や「カテゴリ」の表記ゆれ防止には、ドロップダウンリスト(データの入力規則)の使用がおすすめです。また、台帳の編集権限を持つ担当者を限定し、データの改ざんや削除を防ぎます。

マクロ機能の活用

VBAによるマクロ機能を利用することで、定型的な作業の自動化が可能です。「新規データ追加」や「特定条件での一括検索・抽出」などのボタンを作成することで、データ入力や集計にかかる時間を大幅に短縮できます。まずは簡単な操作の記録から始め、徐々に活用の幅を広げるのが効率的です。

クラウドサービスの利用

ExcelファイルをOneDriveやGoogle Driveなどに保存することで、複数人でのリアルタイムの共同編集が可能です。これにより、常に最新の台帳を参照・更新できます。また、クラウドサービスは自動バックアップ機能を持つため、ファイル破損やデータ消失のリスクを軽減し、セキュリティと利便性が向上します。

備品管理でExcelを使う際の注意点

スマホでの作業が困難

Excelのモバイルアプリはありますが、備品の出入庫時などに現場でスマートフォンから詳細な台帳の編集や追記を行うのは操作しづらいのが現状です。特に、フィルター機能の操作や細かなデータの入力ミス修正はPC作業が前提です。

現場でのリアルタイムな更新が難しくなり、結果としてデータの更新遅延を引き起こし、台帳と現物の状況が一致しないリスクが高まります。

ファイル管理の複雑化

Excelファイルはバージョン管理が難しく、「最新版」がどれなのかが曖昧になりがちです。担当者がローカルにコピーを取って編集したり、別名で保存したりすると、ファイルが乱立し、どのデータが最新か分からなくなるファイルの迷子が発生しやすくなります。

クラウドサービスで共有しても、同時編集による上書きや競合リスクがあるため、誰が、いつ、何を編集したかを明確にする運用ルールが不可欠です。

データの入力ミス

Excelは手軽ですが、入力内容の自動チェック機能が弱いため、入力ミスが発生しやすいという問題があります。特に、品名や使用者名の「表記ゆれ」は、後の集計や検索を困難にする大きな要因です。

これを防ぐためには、可能な限りデータの入力規則(ドロップダウンリスト)を設定したり、備品IDを厳格化したりするなどの対策を講じ、人為的なミスを最小限に抑える仕組みが必要です。

セキュリティ面のリスク

重要な備品情報や購入履歴を含むExcelファイルは、情報漏洩のリスクを伴います。ファイルにパスワードを設定するだけではセキュリティ対策として不十分であり、誤って関係者以外に送信されたり、PCの紛失・盗難に遭ったりするリスクがあります。

アクセス権限の管理が煩雑になりやすく、クラウドサービスを利用する場合も、共有設定を厳格に管理することが重要です。

まとめ

Excelを使った備品管理は、低コストで柔軟な管理基盤を構築するためのスタート地点です。

成功の鍵は、運用フローの明確化、入力ルールの徹底、そしてデータの正確性の維持にあります。特に、同時編集の難しさやセキュリティリスクといったExcelの限界を理解し、クラウドサービスの活用や担当者の限定といった対策を講じることが重要です。

まずはこの記事で紹介した必須項目と注意点を踏まえ、自社に合った管理台帳を作成し、備品管理の効率化を推進しましょう。

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