防災のための位置情報サービス事例

位置情報サービスは工場の生産管理や防災にも利用されています。ここでは生産管理や防災に位置情報サービスを導入している企業の事例の一部を紹介します。

株式会社モリタ

使用サービス概要

  • 使用したサービス:Quuppa
  • 測位方法:Bluetooth

導入理由:製造過程が不明確で生産管理に問題があった

消防車を製造・販売する会社の工場では、製造過程が不明確で生産管理に問題がありました。BLEのRSSI(電波強度)による位置測位を行ってみたものの、エリア判定誤差が大きく測位精度に問題。高精度な測位システムを探していました。

Quuppaを導入したのは、システム稼働前にアプリケーションの開発ができたことが決め手。遮蔽物や車両など、多数配置されている環境で事前検証を行ったところ、期待する精度が実現できました。

使用感:作業人員の最適化と消防車を探すムダ時間を削減

Quuppaを利用し、工程ごとにエリア分けされた消防車に対して、現在工程を位置情報から判定。生産スケジュールとマッチングさせることで作業進捗を管理し、屋外車両の所在管理もしています。

Quuppaを導入したことで、車両位置情報と生産進捗状況をビジュアル表示し、状況把握に成功。工場内にある消防車の生産状況がわかり、作業人員の最適化が実現できました。

工程管理システムと連携したことで、車両詳細や欠品などの情報閲覧が可能に。工場内や別棟建屋での所在地把握を行い、消防車を探すムダな時間の削減にも繋がりました。

※参照元:国際航業株式会社公式HP(https://biz.kkc.co.jp/software/lbs/case/case08/)

東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社

使用サービス概要

  • 使用したサービス:iField
  • 測位方法:Beacon(ビーコン)

導入理由:障害発生時などの施設管理をシステム化したい

電力やガスなどのエネルギーを有効利用することで、快適な都市・住空間づくりを行っている会社では、定期点検や障害発生時の施設管理が課題。これまではホワイトボードに手書きしていましたが、見た目が良くありませんでした。

報告書作成のシステムはあったものの、操作性が低かったり、他システムと連携が取れていなかったりという理由から、ほとんど活用されていませんでした。

使用感:全国の現場の様子がリアルタイムに把握できるようになった

iFieldの管理者用のサイトは、地図部分が大きいユーザーインタフェースになっていて、状況別にアイコンの設定可能。現場担当者から送信されるステイタス情報と位置情報とで、全国の現場の様子がリアルタイムに把握できるようになりました。

障害アラートなどを発信していた既存システムとの連携もでき、障害発生からメンテナンス、対応、報告書提出までの一連作業を一括で行うことが可能に。これまでよりもスムーズに対処できるようになりました。

また、iField導入に合わせて70インチの巨大液晶ディスプレイも2台導入。視認性が高くなり、見学に来たお客様にも管理体制をしっかりアピールできるようになったことで、これまでより評判が良くなりました。

※参照元:マルティスープ株式会社公式HP(https://www.multisoup.co.jp/works/enac/)

まとめ

防災対策として位置情報サービスを導入することで、火災発生時の初動をサポートできたり、避難誘導時に正しい判断ができたりと、被害を最小限に抑えることが可能です。

屋内位置情報サービスは、オフィスや工場、防災対策、商業施設、病院など利用シーンが様々。利用シーンに応じて必要な機能が異なるため、利用目的に合致する機能があるサービスを選ぶことがポイントです。

当サイトでは、利用シーン別のおすすめ屋内位置情報サービスを紹介しているので、導入を検討している企業は参考にしてみてください。

屋内位置情報サービスを活用する
主なシーン必要な機能

屋内で人や物の位置を計測できる屋内位置情報サービスは、オフィスや工場、倉庫、施設、病院、地下街、商業施設など利用シーンは様々。ここでは代表的なシーンとして、オフィス、工場、公共機関や大型商業施設での必要な機能を紹介します。

オフィスでの
フリーアドレスなら
【Beacapp Here】

引用元:公式HP
https://jp.beacapp-here.com/

特徴

①導入No.1かつユーザー数No.1
②オフィスにビーコンを設置するだけで、スマホで簡単に利用

工場での
生産性向上なら
【Ubisense】

引用元:公式HP
https://ubisense.jp/

特徴

①3D位置の追跡
②センチメートルレベルの精度の高さ

公共機関や大型商業施設での
防災対策なら
【B Catch Now】

引用元:公式HP
https://www.nittan.com/houjin/bcatchnow/index.html

特徴

①火災状況の把握
②SOSボタンにより緊急連絡先の表示

※選定条件:
2022年4月1日時点のGoogleで「屋内位置情報サービス」および「位置情報サービス」で検索して表示された屋内の位置情報を提供するサービスを調査。

  • Beacapp Here…空きスペース検索、ホテリング機能(ともにオプション)があり、オフィス屋内位置情報サービスでのユーザー数No.1(※)の会社。
    ※参照元:Beacapp Here公式HP(https://jp.beacapp-here.com/)2018年12月~2021年11月時点での累積数
  • Ubisense…さらに自社開発または海外製ツールの専属販売代理店契約を結んでいる26の屋内位置情報サービスの中から、15cmまでの精密な位置測位が可能であり、1秒あたり数千回の位置更新を行う高リアルタイム計測が可能な会社。
  • B Catch Now…さらに自社開発または海外製ツールの専属販売代理店契約を結んでいる26の屋内位置情報サービスの中から、火災の発生源を特定でき、逃げ遅れた人の所在を表示することができる会社。